英和グループ 様

　同社とミロク情報サービス（以下、MJS）とは、創業後すぐからの長い歴史がある。

　「当時からMJSにはいろいろアドバイスをいただいて、対応に柔軟性を感じました。私どもがお客様に寄り添ってソリューションを提供する立場なので、時には無茶振りにも応じていただいたことから、社員皆が、非常に親近感を抱いています」（北田朝雪氏）

　同社が現在導入し、利用しているのが、会計事務所向け総合業務パッケージの「ACELINK NX-Pro」と顧問先の自計化を推進する「かんたんクラウド」。加えて、大規模企業の給与計算に対応するための企業向けシステム「MJSLINK NX-Plus 給与大将」も導入して、複雑な給与計算にも対応している。長年MJS製品に特化して使い続ける理由を、代表取締役の北田唯我氏は次のように話してくれた。

　「機能面はもちろんですが、保守が充実している点も魅力です。時には夜間などイレギュラーな時間帯で何か不明点やトラブルがあった際も、24時間365日サポート対応してくれる。しかも対応する方がきちんとシステムを理解したうえでサポートしてくれます」

　また、時短社員も活躍する同社にとって、教育の面でも効率的だという。

　「ひとつのシステムに特化して教育すれば習熟度が上がりやすく、機能も使い込めるようになります」（北田唯我氏）

　いっぽう、「ACELINK NX-Pro」でも、銀行の取引データ取得機能が有効に使われている。

　「経理代行会社で行っている支払い代行業務では、顧問先からネットバンキングの口座をお預かりし、そこで送金業務を行います。その記帳時も、ネットバンキングからデータをすべてダウンロードでき、そのデータをCSVにして仕訳を作成しています」（足利氏）

　「ACELINK NX-Pro」の様々なデータ連携機能は、経理代行会社での代行業務の効率化にも大きく役立っている。

　「給与計算で給与統計表が出来上がりますが、それを例えば部門別に記帳してほしいというオーダーはとても多いんです。今までだと、紙の給与統計表を使い、手で仕訳を切っていく作業が大変でした。その点、現状は『ACELINK NX-Pro』で給与計算もするので、給与計算結果はCSVで出力し、それを元に仕訳データをExcelで作ってCSV化することで、ざっくり50件ぐらいの仕訳件数のものを取り込み、すぐに仕訳を起こすことができます」（足利氏）

　「『会計大将』の直前のバージョンアップで、電子帳簿保存法に対応してもらったことで、弊社では現時点で、帳簿保存、電子取引データ保存、スキャナ保存、この3種の電子保存に対応できるようになりました。そのため、前12月決算のお客様からは、電子帳簿保存法対応の総勘定元帳と仕訳日記帳などを収めたM-DISCで納品しています。従来のように紙の分厚い総勘定元帳がなくなるためお客様にとって省スペースになりますし、もし税務調査があった時も、ディスクを準備するだけで良いというメリットもあり、とても喜んでいただいています」（足利氏）

　なお、申告書データもすべてPDF化して一緒に保存し、納品しているという。また、将来的には経理代行会社のほうで、経理関係書類のスキャン代行業務も考えているという。

　法改正やDX化など、時代に即した手厚く包括的なサービスを提供する同社にとって、MJS製品は大きな役割を担っているようだ。