導入事例
株式会社 精養軒 様
2018年3月2日
現場も交えた三位一体の改革が経営課題解決に貢献
戦略目標達成に向けて現場のPDCAを加速させる「戦略ナビ」
53名
- 飲食店経営
- 経営課題解決への具体的な施策が現場に適用できる状況を模索
After:導入後の効果
- 具体的戦略目標とKPI設定で現場が主体的に目標達成を
従業員も含めた三位一体で経営課題に挑む
「戦略ナビ」を積極的に活用しているのが、青森市内で飲食事業を展開する株式会社精養軒だ。同社では、以前から東京の経営コンサルタントとともに事業を推進する人材育成に取り組んできた。しかし、「数字と行動がリンクせず、現場に具体的な施策が落とせない状況が続いていた」と代表取締役専務 松江 英代氏は当時を振り返る。普段は調理を担当し、現場で「戦略ナビ」を活用した業務改善に日々取り組んでいる営業企画室 工藤 幸子氏は、「これまでは、トップダウンの形で設定された目標の意味や具体的実現方法が不明瞭で、なかなか行動につながらなかった」と語る。そんな折に、松江氏が地元の会合で若山先生の講演を聴き、「戦略ナビ」は目標達成に向けた具体的な行動支援につながると直感。導入に向けて経営計画セミナーに参加し、従業員を含めた研修を実施した。PMマトリクスの作成や3C分析、SWOT分析を行い、その結果をベースに「財務」「顧客」「業務プロセス」「人材と組織」の視点で、戦略マップの作成やKPIを設定。従業員に対して目標管理や日々の業務におけるPDCAの重要性を説明し、合意形成を行ったうえで導入したという。「従来行ってきたことが、現場にも理解しやすい言葉に置き換わっていることに気付きました。業績の報告会議である”A会議”は「財務の視点」に、”マーケティング会議”は「顧客の視点」に、”ビジネス会議”は「業務プロセスの視点」に、そして”未来塾”は「人材と組織の視点」に、という形で、これまでやってきたものとの親和性が高かったのは大きい。また、経営者と会計事務所だけでなく、社員を含めた従業員を巻き込んだ三位一体で、日々の改善活動のPDCAを通じて経営課題に取り組める点は『戦略ナビ』の大きなメリット」と松江氏は力説する。
導入から増収増益を継続現場の意識改革に貢献
すでに2015年から「戦略ナビ」を基盤として、日々の改善活動を実行している同社。当初は「Web軍師」への入力もままならない状況だったものの、今では各部署で代表者がスムーズに入力できるようになり、積極的に改善活動に取り組んでいる。具体的には、戦略目標に対して業績評価指標となるKPIをそれぞれ設定し、責任者を設定したうえでその改善状況を現場全員で数値化していくことでPDCAを回している。特に飲食業界では重要なQSC(Quali ty、Servi ce、Cl eanli ness)に関するKPIはもちろん、顧客の視点では”Facebookイイね!数”といったものもKPIとして細かく設定されている。これが功を奏し、全社での取り組みが浸透してきた10 ヵ月後ほどから売上が伸び始め、導入後3年を経た現在も増収増益を続けているという。
「戦略ナビ」を導入したことで、異なる店舗の従業員同士のコミュニケーションも図れるようになった。さらにコスト意識が高まり、少しでも無駄遣いを減らそうという活動が現場で自然に行われるようになったと松江氏は評価する。「社員だけでなく、パートさんまで明確な目標のもと、日々の業務に目的を持って取り組んでいます。自ら工夫する意識が芽生え、生き生きと働いてくれるようになりました」。
これからのスタンダード!企業の目標達成に「戦略ナビ」
戦略策定に活用する「戦略参謀」とともに、日々の活動を記録して見える化していくクラウドサービス「Web軍師」を提供。業績モニタリングに有効なバランスコアカードに着目し、”どこに何を売るのか”を軸に、商品と市場について戦略を練っていく手法を取り入れている。トップダウンとボトムアップの組み合わせによって経営課題解決に大きく貢献できるだけでなく、現場の意識改革にも効果を発揮する。
ユーザーボイス
「使いやすさ」への声
結果が直感的に一目でわかる
改善した結果が可視化できると、現場からも評判です。色分けすることで、前月からの推移も一目瞭然。”評価が1点でも低くなると結果がこんなに変わる”が理解でき、現場も数字を意識しながら活動できるようになりました。
まとめる意識が醸成される
画面にある入力フィールドは文字数が限定されていて、考えをまとめて入力することが意識できます。たくさん書き込めると、後でそれをまとめる作業が発生します。きちんと情報整理をしながら入力する今の方法が、私にとっては使いやすいですね。
導入企業様のご紹介
株式会社 精養軒 様
四季折々の旬の素材を、笑顔、信頼、真心で。
和食ファミリーレストラン「あじ菜」、とんかつ専門店「かつ美亭」を青森市内に展開。”笑顔がいっぱい 愛語がいっぱい”を今季のスローガンに、地元に愛されるメニューの開発やお客様の笑顔につながるようなお店の雰囲気づくりに取り組んでいる。「信頼と真心」「飲食業および従業員の地位向上」を経営理念に据えている。
所在地 | 〒030-0847 青森県青森市東大野2丁目1-28 |
---|---|
代表者 | 代表取締役社長 松江 康代 |
設立 | 1961年2月24日 |
構成人員 | 53名 |
主な業務 | 飲食店経営 |
URL | http://www.seiyouken.com/ |
- 本事例の掲載内容は取材当時のものです。