導入事例

株式会社IDCフロンティア 様

2013年2月28日

パブリッククラウド上の財務会計の基盤が、決算の早期化に大きく貢献

ITインフラの発展に不可欠なデータセンター事業を下支えする財務会計システム

データセンター&クラウドコンピューティング企業

Before:導入前の課題
  • インターフェースの自動化を含め、決算の早期化が喫緊の課題に
  • セグメント別など管理会計の充実を希求

After:導入後の効果

  • 締め日後わずか1営業日で決算速報を確定、決算の早期化を実現
  • 合併機能により、1日必要だったデータ集計をわずか15~20分で実施
  • 手軽なシミュレーションで効率化
中堅企業向け
Galileopt DX

中堅企業向けERPソリューション

ガリレオプト ディーエックス

電子帳簿保存法対応

インボイス制度対応

企業の業務最適化をベストサポートする次世代のERPソリューション

「財務を核としたマネジメントシステム」として、業務効率化のみならず、高度な経営計画、経営情報の可視化、ワークスタイル変革、内部統制の強化を実現します。

  • ERP
  • 財務・会計
  • 給与・人事
  • 販売管理
  • 資産管理
  • ワークフロー
  • オンプレ/クラウド
導入の背景

経営層より求められた決算の早期化へ

Yahoo! JAPANグループでクラウドコンピューティングとデータセンター事業を担う戦略的子会社としてビジネスを展開している株式会社IDCフロンティア。都市圏にあるデータセンターのみならず、東日本は福島県白河市、西日本は福岡県北九州市に大規模拠点を構えており、広帯域なバックボーンによって東西でバランスよくトラフィックやデータの分散を行いながら、万一の災害の時にも事業継続を可能にする遠隔バックアップなど障害対策にも力を注いでいる。

そんな同社では、2005年頃からSaaS環境で会計システムを利用していたが、販売管理など外部システムとの連携に苦慮していたという事情があった。「実は経営層より決算の早期化が求められており、他システムとの自動連携が可能なインフラ作りが求められていました」とコーポレート管理本部 基幹システム部 部長 杉本 雅則氏は当時を振り返る。その当時は会計システムとの連携はすべて手作業で行われており、データのアップロード・ダウンロードだけで多くの時間を要していたという。

導入のポイント

予算はもちろん機能の網羅性を高く評価

決算の早期化だけでなく、数字の“見える化”に関しても課題が顕在化していた。「会計システムには仕訳データしか入っておらず、セグメント別の実績など管理会計の充実が求められていました」と杉本氏。実際には、会計システムから取り出したデータをExcelで加工し、経営資料として提出することになり、時間と労力が必要だった。

そこで財務会計システムを刷新するべく、国内外問わず様々なERPパッケージを検討した。そこで目に留まったのがミロク情報サービスの中堅企業向けERPパッケージ「Galileopt NX-I」だった。「予算はもちろんですが、機能における網羅性を重視しました。データセンター事業は設備投資が必要であり、固定資産管理や購買管理などの機能はしっかりとしたものが求められます。財務会計部分以外でも、我々が必要としている機能がしっかり備わっていることが絶対条件だったのです」。また、外部システムとの自動連携を念頭に、充実したインターフェースが備わっていることも評価のポイントに挙げている。「タブ形式で直感的に分かりやすい画面構成も事前に触った段階で好評でした」と語るのは同部 担当課長 山下 哲生氏だ。

導入のプロセス

わずか5ヶ月あまりで本稼働を迎える

2011年11月より財務会計の刷新プロジェクトが正式にスタートし、RFPをベースに提案を求めながら製品選定を行い、コストと機能面が高く評価された「GalileoptNX-I」が同社の財務会計基盤として採用された。その後パッケージそのものの基本部分と外部連携を含めたアドオン部分の設計に入り、テストを経て2012年11月にカットオーバー。「メンテナンスも考慮に入れ、カスタマイズは最小限に抑えることを製品選定段階から意識しました。その結果、4~5ヶ月で本番を迎えることができました」と短納期で開発できたことを杉本氏は高く評価している。

導入の効果

パブリッククラウド上で財務会計基盤を動かす

現在財務会計を中心に、資産管理や税務などの機能が導入されており、従業員全員がワークフロー機能を活用している。「Galileopt NX-I」が動作するプラットフォームには、同社が提供するパブリッククラウドサービス「IDC フロンティア クラウドサービス マネージドタイプ」が採用されており、北九州にあるデータセンターでコールドスタンバイによるバックアップが行われるなどBCP対応可能な同サービスの特長をフルに活用している状況だ。VLANによってネットワークレベルでセキュリティを担保しながら、監視サービスも含めたマネージドサービスによって、高信頼性を担保したクラウドサービスとなっている。「2011年よりすべての業務システムをクラウドサービスで展開するポリシーが経営層から示されており、財務会計基盤に関してもパブリッククラウド上で動作させています」と山下氏。

今回のシステム刷新によって、以前は決算までにおよそ4営業日を要していたものが、現在は1営業日の朝9:00には決算報告の作成が完了している。「『GalileoptNX-I』が持っている合併機能を活用することで、以前は1日程度かかっていたデータ集計が今ではわずか15~20分足らず。シミュレーションなども繰り返し行うことができ、経理部門の業務効率化と決算早期化に繋がる画期的な仕組みとなりました」と山下氏は力説する。機能的にも以前の仕組みと遜色なく使えており、権限設定により個人ごとに必要な機能だけを表示させることで迷わせない画面作りが可能な面も現場からは好評だという。

今後の展望

ERPとして他システムとの統合を検討

今後については「財務会計部分は今後も大きく変更がない限り、安定稼働を期待しています」と杉本氏。同社では常にシステムの最適化を念頭に置いて新たな環境を模索しており、「Galileopt NX-I」がERPとして活用できることが判断されれば、販売管理や人事給与などのインフラも統合していくことを検討している。

導入事例で紹介されている製品・サービス・シリーズ

中堅企業向け
Galileopt DX

中堅企業向けERPソリューション

ガリレオプト ディーエックス

電子帳簿保存法対応

インボイス制度対応

企業の業務最適化をベストサポートする次世代のERPソリューション

「財務を核としたマネジメントシステム」として、業務効率化のみならず、高度な経営計画、経営情報の可視化、ワークスタイル変革、内部統制の強化を実現します。

  • ERP
  • 財務・会計
  • 給与・人事
  • 販売管理
  • 資産管理
  • ワークフロー
  • オンプレ/クラウド

ユーザーボイス

株式会社 IDCフロンティア
コーポレート管理本部
基幹システム部
担当課長 山下 哲生 氏

「使いやすさ」への声
可視化されたワークフローの承認ルート

「Galileopt NX-I」が持っているワークフローは承認ルートが可視化できるため、次の承認者が誰なのかが誰が見ても分かるようになっています。フローを設定する側も実際に申請する側も分かりやすい仕組みと言えます。

スケジュール設定によるデータ取り込み

外部システムからデータを取り込む際に、スケジュールに沿って自動的にデータ取り込みが可能な機能が「Galileopt NX-I」には備わっています。管理者もそうですが現場の担当者にとっても必要なタイミングでデータ連携させることができるので大変助かっています。

システム構成図

導入企業様のご紹介

株式会社IDCフロンティア 様
株式会社IDCフロンティア 様
企業・社会の未来を支えるイノベーター・パートナー

Yahoo! JAPANグループでクラウドコンピューティングとデータセンター事業に関する戦略的子会社として、首都圏、東日本、西日本の大規模データセンターと高速・大容量のネットワークを利用し、高度な運用監視を含むデータセンター・サービス、クラウドコンピューティングおよびストレージサービスなど、高品質のITインフラ基盤を提供している。

所在地 160-0004 東京都新宿区四谷4-29
代表者 代表取締役社長 中山 一郎
設立 2009年
主な業務 データセンター事業、クラウドコンピューティング事業
  • 本事例の掲載内容は取材当時のものです。

課題や導入に関するご相談など承っております。

まずはお気軽にお問い合わせください。

資料請求はこちら