成和税理士法人 様

　「MJS製品は、会計事務所の業務のすみずみまで包括的にカバーしてくれるところが魅力だと思います。目的によっていろいろなメーカーの製品を導入するのは煩雑ですし、MJS製品で統一できるのが良いですね」

　また、税理士で呉事務所および中讃事務所の所長である堀真也氏は、サポート面でのメリットも指摘する。

　「24時間365日のサポートがついているのは大きい。期限間近のトラブルなどの際に、迅速に対応いただけるのは安心です」

　拠点を増やすにあたり、各拠点間のデータ連携を強化するためにMJSが提案したのがクラウド型ERP「MJS DX Cloud」だ。クラウド環境によって、いつでも、どこからでも、必要なデータにアクセスして作業ができる。

　「それまでの拠点間接続では、アプリケーション仮想化を利用し、VPN接続によって繋いでいました。しかし、アクセスする速度や、動作速度がどうしても遅くなりがちでした。その点がクラウドなら改善されるということは、導入の後押しにもなりました」（堀氏）

　実際、「MJS DX Cloud」はMicrosoft Azureの採用によって、不正アクセスの防止、暗号化通信による盗聴・改ざん防止対策といったセキュリティ対策が取られている。さらに、データの3重化など、BCP（事業継続計画）対策にも万全を期している。

　実際に「MJS DX Cloud」を導入し、利用してみた感想を伺った。

　「以前のVPN接続に比べて、かなり速度面において改善されました。また、これまではPCごとにアカウントを取得していたのが、各職員につきアカウントを取れば良くなったこともメリットを感じます。同じ人が何台もPCを使う場合でも、アカウントは１つあれば良い。今後クライアント数を増やしていく場合も、コストや導入の手間の面で、最小限の負担で済みます」（堀氏）

　「どの事務所の職員も、接続や動作が早くなったと喜んでいます。もっと早く提案してほしかったと思うほどです(笑)」（上中田氏）

　また、保守対応の面でも、クラウド化のメリットを感じるという。

　「以前のVPN接続の時は仮想化アプリケーションを担うベンダーも絡んでいたので、何かトラブルが起きると復旧まで少し時間を要していました。それがクラウド化するとMJSが一括でサポートしているので、今まで以上にスピーディに対応してもらえるようになりました。その点は非常に安心です」（堀氏）

　最後に、「MJS DX Cloud」の導入によって見えてきた、事務所としての今後の展望について伺った。

　「今後、拠点を増やしていくことを考えた際、既に『MJS DX Cloud』を導入して活用していることで、展開がしやすくなったと感じています。また、例えば主婦の職員などは、毎日事務所に通うのはハードルが高いですが、それも『MJS DX Cloud』を導入していれば、セキュアに在宅勤務をしてもらうことが可能です。人材不足の昨今、そのような柔軟な働き方に対応できる環境を作れたのは、良いことだと感じています」（堀氏）

　先に紹介したように、同事務所では「MJS DX Cloud」以外にも、顧問先の自計化推進にMJSの「かんたんクラウド」を導入するなど、クラウドツールを積極的に活用している。「世の中全体がクラウド化に進んでいるのですから、会計事務所としてもそれを推し進めるのは当然です」と、代表税理士の上中田氏は締めくくる。

　「今後は『かんたんクラウド』などで“記帳する”という単純な入力作業は極力削減していきたいですし、OCR機能などを活用して証憑の電子化も進めたいですね」（上中田氏）