MJSのノウハウを集結した会計事務所の為の高品質な統合業務パッケージ
導入事例
税理士法人なでしこ 様
2017年11月20日
5つのモニターを駆使して
ペーパーレス化を可能に
マルチ入力で業務の高い透明性を
依頼の多い相続税に対して、概算でシミュレーションできる点が秀逸
税理士2名 職員8名
税務関連業務、会計関連業務
- 法人設立にあたって税理士業務を行うための基盤が必要不可欠に
- 既存環境は自由度が低く新たな環境作りが急務
After:導入後の効果
- マルチ入力によって業務を効率化。透明性を高めることでリスク軽減
- 5つのモニターを駆使してペーパーレス化を実現
法人設立に際して業務基盤が必要に
一般企業勤務を経て税理士事務所に就職し、2009年に堺市で師匠税理士とともに税理士法人を立ち上げた笹田 淳先生。人助けをする目的で税理士業をスタートさせた笹田先生だけに、専門家としてのやり方を押し付けるのではなく、顧問先の要望を優先して、経理業務のサポートから資金繰りや相続の相談、個人の確定申告まで、幅広い業務で顧客を強力に支援している。建設業や不動産業などの法人や個人事業主を含めて600を超える顧問先を抱えており、法人は大阪の南エリアを、個人はハウスメーカーとの付き合いから奈良を中心に顧問先の輪が広がっている。実は父親も税理士業を営んでいるが、その基盤となる顧問先を引き継ぐことはせず、税理士法人内でそれぞれ独立した税理士として活動を行っている状況だ。
そんな笹田先生が同法人を設立するにあたって検討したのが、会計業務のシステム化を図るための仕組みを整備することだった。「当時はまだまだ専用機を使用する事務所が残っており、専用機が税理士事務所のIT化を阻害していると考えていたこともあり、新たな環境を整えることを決断しました」と笹田先生は当時を振り返る。
汎用PCでも動かせる自由度の高さが魅力に
そこで目をつけたのが、ミロク情報サービス(以下、MJS)が提供する統合業務パッケージ「ACELINK NX-Pro」だった。実は、笹田先生が大学を卒業した後に就職した一般企業というのがMJSであり、MJS製品の使い勝手の良さに確信があったという。「もともと税理士を目指す前提で、税理士をサポートする側でも業界を見てみたいと考えていたのです。そこで、会計事務所に強いMJSを就職先に選び、エンジニアとして入社したという経緯があります」と笹田先生。MJSを退職後、別の税理士事務所に転職した際も、MJSユーザーの税理士事務所を選択したほどだ。
事務所の業務基盤としてMJSを採用した大きな理由の1つに、汎用的なPCで動かせる点が挙げられる。「専用のハードウェアはもちろん、プリンターなどもメーカー指定のものを用意せざるを得ない仕組みもあります。その点MJSは、汎用的なPCで基盤を作ることができます。
自由度の高さから、実際にMJSに乗り換える税理士は多くいらっしゃいます」と笹田先生。また、他社パッケージのなかには、法人税などを電子申告する際に改めて打ち直さなければならないものや、郵便で送らなければいけないものもあり、業務効率的に課題のある仕組みは避けたかったと笹田先生。「会計のプロが使うものが必要だったのです。事務所の運用を考えると、1つの顧問先でも売上や買掛、通帳の現金明細などを複数人で手分けして入力できる、つまり同時入力できる仕組みも備えていることが不可欠でした」。MJSであれば、業務の効率化に大きく貢献すると考えたという。
業務の透明性を高めつつ複数入力で業務を効率化
現在は、事務所の業務基盤として「ACELINK NX-Pro」をフル活用しており、基本となる「会計大将」を中核に、建設工事業や公益法人決算書などの業務別オプションをはじめ、経営分析といった経営支援オプション、税務業務として法人税や所得税、相続税、贈与税などの各種申告書、電子申告などさまざまなオプションシステムを導入している。M&Aや事業承継などの際には、MJSのグループ企業「MJS M&Aパートナーズ(mmap /エムマップ)」とも連携し、企業評価の際に役立てている状況だ。なお、自計化したい顧問先がいれば「iCompassNX会計」などをお勧めしているという。「税理士が行う業務に必要な機能はすべてMJSにて入手可能です」と笹田先生は評価する。
また、笹田先生はペーパーレスを強力に推進しており、DocuWorksを活用して請求書や領収書など会計業務に必要な顧問先の証憑をスキャンして管理している。「通帳や請求書など複数の情報を参照しながら入力できるよう、1人に対してモニターを5つほど用意しています。伝票入力のための画面を開きながら、減価償却や内訳書、法人税申告書、通帳のスキャンデータなど、他の画面で確認しながら入力できるようにすることで、業務効率を向上させています」。
普段の業務では、顧問先ごとに担当者を設けず、事務所での入力は複数の職員が同時入力する運用を行っている。「業務効率化という視点はもちろんですが、複数の目に触れることで業務の透明性が高まり、不正が起きにくい環境が整備できます。マルチ入力可能なMJSだからこそ用意できる環境です」と笹田先生は高く評価する。
他にも笹田先生が秀逸だと挙げるのが、相続税シミュレーションだ。「もちろん相続税申告書を使ってシミュレーションできるのですが、詳細なデータを入れずとも概算が顧問先に提示できるのは、とても便利で抜群に使い勝手がいい。年間250件を超える相続税に関する依頼があるため、とても助かっています」と笹田先生。なお、普段の仕訳では、補助科目よりも摘要部分を活用して管理する摘要残管理を行っており、マスターに登録された固定摘要を選択して仕訳内容を詳細に管理している。
MJSによるFinTechへのさらなる対応に期待
今後については、AI技術を含めたFinTechへの対応は間違いなく税理士業界にもやってくるため、それに向けたMJSの環境整備に期待しているという。「AIによって税理士が立ち行かなくなるという声も聞きますが、現実はそうならないと確信しています。確かに記帳代行などの業務はテクノロジーによって解決できる部分はありますが、AIとうまく付き合ったところだけが生き残る時代になってきます。単に税金計算のプロとしてではなく、経営に対するアプローチを増やしていくべきです。そのためには、資金繰りのシミュレーションや金利変動で返済額がどう変化するのかが把握できる金利電卓のような機能を拡充するなど、現状では表計算ソフトで対応している部分をパッケージとしてさらに強化していただくことを期待しています」と笹田先生。
最近では通帳の取引明細との連携がFinTechとして話題になっているが、結局勘定科目までがでないと意味がないと笹田先生。「明細ごとにAIが勘定科目を適切に判断し、自動仕訳できるようなるともっと使いやすい」と最後にMJSに対する要望も語っていただいた。
導入事例で紹介されている製品・サービス・シリーズ
会計事務所向けERP
エースリンク エヌエックスプロ
電子帳簿保存法対応
インボイス制度対応
MJSのノウハウを集結した会計事務所の為の高品質な統合業務パッケージ
会計事務所と顧問先の情報を一元管理して、顧問先の満足度をより高めるためのプロフェッショナルな価値を創造する会計事務所ERPを実現。
- ERP
- 財務・会計
- 税務
- 給与
- 事務所管理
- 資産管理
- オンプレ/クラウド
ユーザーボイス
「使いやすさ」への声
摘要残管理でしっかりチェックできる
当然ですが、顧問先は債権債務を大事にされています。摘要残管理を行うことで、売上の回収漏れや仕入の支払漏れなどがすぐにチェックできるだけでなく、推移表などを使うことで前年度との比較も容易になり、顧問先に気づきを与えることができます。より決算に近い正確なものを顧問先に提示できるため、とても好評です。気になるところはドリルダウンですぐに内容確認できるため助かっています。
付箋機能で業務の精度も高まる
職員それぞれで付箋の色を使い分けており、自分で気になるところや後で確認が必要なところに付箋をつけています。メモも書き込めるため、何のための付箋なのかも明示しやすい。1人ずつ付箋の色を分けて活用しているため、他の人がつけた付箋を見てアドバイスしたり、過年度の明細に付箋をつけて本年度のものをチェックする際に使ったりなど、いろいろな場面で付箋機能を活用しています。
私のイチオシ機能&サービス
決算後でも翌3カ月まで入力可能
シンプルでありがたいのは、通常なら決算処理を完了させないと翌年度が入力できないところを、MJSなら決算後の翌3カ月まで入力できる点です。債権債務の消込も可能で、売掛買掛の2重計上なども防ぐことができます。決算が終わっていなくても簡易試算表を出すことができるため現預金をしっかり合わせることもでき、とても助かっています。
導入事務所様のご紹介
税理士法人なでしこ 様
顧問先本位で、税務、会計から法人・個人を強力に支援
所在地 | 〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場1-3-9-401 |
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代表者 | 税理士 笹田 淳 |
設立 | 2009年3月 |
構成人員 | 税理士2名、職員8名 |
主な業務 |
税務関連業務、会計関連業務 |
- 本事例の掲載内容は取材当時のものです。