増える売れ残り品。採算悪化に悩むアパレルショップがとった対策とは？

売れ残り品対策が進んだ店

売れ残り品に悩んでいた「アパレルショップ・ミロク」ですが、現在はその対応が一段落し、店員たちも笑顔に満ちています。

しかし、そこに至るまでにはいろいろ苦労したのです。

1年前　～売れ残り品を抱えるアパレルショップ

アパレルショップ・ミロクは、都内に5店舗を出しています。各店舗の運営は店長の裁量に任される部分も多く、店舗間の連携は弱めです。各店舗共通の商品の他、店舗独自の品ぞろえを行っている部分もあります。

これまで比較的順調に営業してきたのですが、最近では洋服の売れ残りが増えてきており、それらをどうしようか困っています。

ある休日、アパレルショップ・ミロクの1号店であるT店の近くをとおりかかったオーナーが娘と一緒に、店の様子を覗いています。

ヒントはTV観戦したサッカーの試合にあった！

その日帰宅するや否や、娘はTVのスイッチを入れました。大好きなサッカーのＪリーグの試合を観戦するためです。しばらくすると娘の歓声が聞こえてきました。

このときオーナーは思いました。

アパレルショップ・ミロクは5店舗を展開していますが、各店舗の運営は店長の裁量に任される部分も多くあります。店舗ごとに顧客層も若干異なり、品ぞろえにも差があります。そのため、実は売れ残りそうな商品にも少し違いがあったのです。

これまで、アパレルショップ・ミロクでは各店舗の売れ筋商品は気に留めていましたが、店舗ごとの売れ残り品対策は各店舗に任せていました。しかし、Jリーグの試合のTV観戦から得たヒントを元に、試しに、ある店舗でなかなか売れていない商品を、別の店舗に持って行ったのです。すると、直ぐに売れたのです。