MJSのノウハウを集結した会計事務所の為の高品質な統合業務パッケージ
導入事例
株式会社戦略会計ネットワーク 様
2018年11月27日
「かんたんクラウド」によるデータ共有で巡回監査時の無駄な時間を削減
見える化で顧問先の経営も改善
小規模な事業所でも無理なく自計化が可能に
30名
税務会計業務・コンサルティング・独立開業支援・経営革新支援
- 東日本大震災を教訓とした災害に強いデータ管理体制が必要
- 小規模な事業所も含めた顧問先の自計化を促す仕組みが必要
After:導入後の効果
- クラウドによる安全なデータ管理体制と事務の効率化を実現
- 顧問先との「データ共有」と「見える化」による巡回監査の効率化、効果的自計化支援を実現
クラウド化のきっかけは3.11でのデータ消失
池戸経営会計グループが初めてミロク情報サービス(以下MJS)の製品を導入したのは、今から15年前にまでさかのぼる。もともと使っていた他社のシステムでは予実対比の機能がなかったことから、MJS製品に白羽の矢が立ったというのがその経緯だ。代表社員を務め税理士・行政書士でもある池戸俊幸先生は「レベルの高い仕事をしていくにはレベルの高いシステムが必要だった」と当時を振り返る。
現在、同事務所では自計化を進めるツールとして、「かんたんクラウド」を導入して顧問先に積極的に勧めている。そのきっかけとなったのは、2011年3月11日の、あの東日本大震災だった。
「あの災害で全国の会計事務所では多くのデータが消失したと聞いています。売掛管理や財務のデータはお客様にとって財産ですから、危機管理という観点から、クラウドを導入する流れになりました」(池戸先生)。
現在「かんたんクラウド」に移行している顧問先は約60社。未導入の顧問先へも今後クラウド移行を勧めていくという。「私たちがつくった表計算ソフトの出納帳を使っているお客様が多いのですが、慣れもあってなかなかクラウド移行してもらえない」と苦笑いを浮かべる池戸先生だが、クラウドのメリットを説明しながら顧問先の説得を進めている。
多様な顧問先に最適可能なクラウドシステムを検討
記帳代行から自計化まで、顧問先へのかかわり方はさまざまだが、同事務所では業務効率化を図るために、顧問先の詳細な分析を行っているという。
「表計算ソフトの出納帳を使っているところもあれば、まだ手書きのところもあります。また科目印が押せる人もいれば、そうでないお客様もいます。そうした部分も含めてお客様の詳細な分析をしています。私たちの人手が足りないこともあり、何とか業務の効率化を図らなければならず、お客様の状況を分析したうえで、どのようなシステムが有効かを検討しました。処理のスピード等も含めてどうするのがベストかを考えた結果、『かんたんクラウド』に決めたという経緯です。もちろん、3. 11の教訓も大きかったですし、小規模事業者にとっては安価であることも重要な要件でした」と池戸先生が説明するように、多様な顧問先の状況にどれだけシステムが最適化できるのかという点は、会計事務所にとっては重要な要素であるといえる。
共有と見える化で効率化と顧問先の自計化を両立
クラウドが導入されたことで、日頃から事務所と顧問先でデータを共有できるようになった。池戸先生は導入の効果としてもっとも大きかった点について「監査の効率が上がったこと」を強調する。
「クラウドの良さは帳簿を事前に見られることです。あらかじめ見て修正しておくことで、巡回の際には原票をチェックするだけで済みます。ポイントを絞ったうえで顧問先へ行くことができるので、貴重な時間を無駄にすることがない。サービス業はタイム&コストですから」(池戸先生)。
さらに、顧問先の自計化へのステップとしてもクラウドは最適だという。
「従来のスタンドアローンの場合、お客様の方で1ヵ月放置されるようなこともよくあります。クラウドを使えば、一緒に進めることができる。また、いったん移行したら細かい設定等もなく、すぐに使えるという点でもお客様の負荷が少ない。例えば消費税やマイナンバーなど、税率や制度の変更があっても、自動的に反映されるので、クライアント側で設定をしなくてもいいのは助かります。私たちも減価償却制度の改定など、システム側に教えられるようなケースもあります」(池戸先生)。
また、同事務所では「かんたんクラウド」と併せて「ACELINK NX-Pro」も導入することで、懸案だった事務作業の効率化を実現している。従来は記帳代行作業において担当者が前処理をしたうえでキーパンチャーが入力し、それをさらにチェックに戻すというフローで流れていたが、現在では担当者が直接入力できるように改善されたことで、入力部門の人手不足問題から解放されたという。
「かんたんクラウド」を事業戦略のひとつに
クラウドの良さは「共有」と「見える化」にある。会計事務所と顧問先の両者が同じデータを見ることで、事務作業が効率化できることはもちろん、両者の距離が縮まることにも大きな意味がある。
池戸先生は「インサイドワーク」を重視する。顧問先の中にいかに入り込み、状況を把握して適切な経営改善支援につなげるのか。「例えば車が10台あるとすれば、その1台がどれだけ売り上げたのかというところまで見える化していく。それができるのが『かんたんクラウド』だと思っています」(池戸先生)。
同事務所では、次年の事業計画の中に、戦略として「かんたんクラウド」をどのように位置づけるのかを検討しているという。「そのためにはシステム側の進化も必要」と池戸先生は指摘する。
「顧問先には小規模事業者も多いです。開発者やベンダーはユーザーを専門家集団として捉えがちですが、実際にはまったく使えない人もいる。インターフェースやスピードなど、使いやすさをもっと追究していただきたい。とりわけ『出納帳はつけられるけど科目印が押せない』というお客様が多いので、何とかシステム機能で対応してほしい。MJSさんは改善対応が早いので大いに期待しています」(池戸先生)。
操作が簡単で、初心者も安心の「かんたんクラウド」
MJSが開発した中小・小規模企業、個人事業主向けクラウドサービス「かんたんクラウド」。初期費用が無料でインストール不要。操作が容易で誰でも簡単に使える。FinTech技術を活用し金融機関からデータを自動取得、自動仕訳作成するなど入力業務を大幅に効率化。インターネット環境があれば場所と時間を選ばず利用でき、顧問先と会計事務所で連携して使えるのもクラウドならではだ。
導入事例で紹介されている製品・サービス・シリーズ
会計事務所向けERP
エースリンク エヌエックスプロ
電子帳簿保存法対応
インボイス制度対応
MJSのノウハウを集結した会計事務所の為の高品質な統合業務パッケージ
会計事務所と顧問先の情報を一元管理して、顧問先の満足度をより高めるためのプロフェッショナルな価値を創造する会計事務所ERPを実現。
- ERP
- 財務・会計
- 税務
- 給与
- 事務所管理
- 資産管理
- オンプレ/クラウド
クラウド会計・給与システム
カンタンクラウド
電子帳簿保存法対応
インボイス制度対応
顧問先との新たな関係構築、関係強化を行いたい会計事務所へ
会計システムをクラウド化すれば、顧問先のIT化・自計化・業務効率化をかんたんに支援することができ、会計事務所の業務効率化とサービス迅速化を実現することが可能です。
- 会計
- 給与
- ファイルBOX
- SaaS
ユーザーボイス
「使いやすさ」への声
顧問先との距離が縮まる
顧問先と一緒に作業を進めていけるのが魅力ですね。「かんたんクラウド」では常に状況を共有できますから、これまで訪問前によくあった顧問先の「まだ全然入力できていません」という状況も、ほとんどなくなりました。その分、訪問時には本来やるべきことに時間が使えるようになり、中身の濃い仕事が可能になりました。
移行が楽なので導入しやすい
スタンドアローンの前システムはもちろん、他社システムからの移行や導入時の設定も楽ですから、顧問先に勧めやすいということもありがたいです。私たちの本来の仕事は、決して帳簿づくりでは終わりませんから、より有効な時間の使い方をするためにも、「税理士の使命」としてクラウドを勧めたいですね。
私のイチオシ機能&サービス
顧問先に勧めるうえでの信頼感に満足
その名のとおり導入や操作が「かんたん」であることはもちろん、低価格ながら安定したクラウドシステムという信頼感があります。顧問先にぜひ使ってもらいたいソリューションですね。昨今はフリーソフトなども多く、各顧問先が独自にそういったソフトを入れてしまうケースもあります。しかしそれでは、監査が非常にやりにくくなります。そのためにも私たちは、「かんたんクラウド」をどんどん勧めていきたいと思っています。
導入事務所様のご紹介
株式会社戦略会計ネットワーク(税理士法人ジャパンタックス申告会)様
かゆいところに手の届く ニーズに合った経営支援
所在地 | 〒001-0038 札幌市北区北38条西4丁目1-1 IMAC38ビル |
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代表者 | 池戸 俊幸 |
設立 | 1974年8月 |
構成人員 | 30名 |
主な業務 | 税務会計業務、コンサルティング、独立開業支援、経営革新支援 |
URL | https://iketokaikei.jp/ |
- 本事例の掲載内容は取材当時のものです。